「なんでもいいよ」と言いながら、実際にこちらが選ぶと「え〜それはちょっと…」と言われる。外食でも映画でも買い物でも、こうしたやり取りは誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
このタイプの人に振り回されると、「最初から言ってよ…」「結局、何でもよくないじゃん…」と、思わずため息が出ます。こちらは気を使って選んだつもりなのに、なぜか不満そうな顔をされるとモヤっとしますよね。
本記事では、「なんでもいいよ」と言いながら、実際は何でもよくない人の心理と、その背景にあるパターンを丁寧に紐解きます。さらに、日常のイライラを減らすためのコミュニケーションのコツや、相手との距離感のつくり方についてもまとめました。
自分の意見を言うことに不安を感じるタイプ
「なんでもいいよ」と言いながら実はこだわりがある人に最も多いのが、“自己主張への不安”を抱えているタイプです。自分が希望を言って、それが否定されたり、受け入れられなかったりすることを恐れています。
言ってしまえば、意見を出すこと自体に「リスク」を感じているのです。
例えば、行きたい飲食店があるけれど、「そこは嫌だと言われたらどうしよう」「自分のワガママだと思われたくない」という気持ちがあり、結局「なんでもいいよ」に落ち着いてしまう。いざ選択肢を提示されると“本音”とのズレが出てしまい、不満そうに見えるわけです。
本人に悪気はありません。しかし周囲からすると、曖昧にされ続けることで疲れてしまいます。
決めるのが苦手で、選択そのものがストレス
物事を決めることにストレスを感じる人も一定数います。選択肢が多いと頭が疲れてしまったり、判断すること自体が苦手だったりします。
そのため、「なんでもいいよ」は“決める負担から逃れるための言葉”になっているのです。
しかし、決めるのが苦手な人ほど、いざ決まった内容に対して「自分の気分と違う」と感じてしまうと不満が出てしまいます。選択の負担を避けつつ、でも結果には影響を持ちたい…という、少し複雑な心の構造です。
「相手に合わせる=優しさ」と思っているタイプ
「なんでもいいよ」は“あなたに合わせている”というアピールのつもりで言っている人もいます。
このタイプの人は、自分を犠牲にすることが「優しさ」だと考えているため、本音とのズレが生じやすく、気がつくと心の中の不満を溜め込んでしまうことがあります。
結果として、決まった後に「やっぱりあっちが良かった…」と漏らしてしまう場面も。その様子を見るこちらからすると、「優しさなんて言わずに最初から言ってよ…!」と感じてしまいます。
「察してほしい」気持ちが強い人もいる
中には、相手が自分の好みや気分を“察してくれるはず”という期待を持っているタイプもいます。家族や恋人など、関係性が近いほどこの傾向は強くなります。
「言わなくてもわかるでしょ?」という気持ちは、コミュニケーションを曖昧にし、最終的に不満として表に出てきます。
しかし本音を言わないのは本人ですから、こちら側からすると非常にやりづらく、ストレスが増える原因になります。
実は“断りたいだけ”のケースもある
表向きは「なんでもいいよ」と言っていても、そもそも提示された選択肢の中に“本当に嫌なもの”が含まれているケースもあります。
遠回しに断ろうとしているものの、はっきり言えないために曖昧な態度になります。これは、対人関係で波風を立てたくない人に多いパターンです。
ただ、このパターンは周囲に誤解を招きやすく、結局は両者が疲れてしまうという残念な結果になりがちです。
イライラを減らすためにできる、やさしい工夫
「なんでもいいよ」と言われるとモヤっとしますが、多くの場合、本人に悪気はありません。そこで日常のストレスを減らすために、いくつかのやさしい工夫を紹介します。
選択肢を具体的に2〜3つに絞る
「和食と洋食、どっちが気分?」
「映画とカフェ、どっちがいい?」
このように選択を“二択”にすると、相手が判断しやすくなり、不満も出にくくなります。
最初に「本音を言って大丈夫」と伝える
相手が遠慮している場合は、
「今日はあなたの気分のほうを優先したいから、遠慮せずに言ってね」
と伝えると、安心して意見を言ってくれることがあります。
こちらの負担を減らす距離感も大切
どうしても相手が本音を言わない場合は、こちら側も“決め役”になりすぎない工夫が必要です。毎回こちらが気を使う構造では、いずれ疲れてしまいます。
時には「今日はそっちで決めてね」と役割を変えてみることも有効です。
完璧にわかり合う必要はない
「なんでもいいよ」と言いながら実際は何でもよくない人。それは多くの人が抱える“ちょっと不器用なコミュニケーション”にすぎません。相手の背景を知ることで、少しだけ受け取り方が変わり、日常のイライラが軽くなることもあります。
大切なのは、完璧にわかり合おうとしすぎず、できる範囲で気持ちよく過ごせる距離感を見つけることです。
あなたが日々感じているモヤモヤが、この記事を通じて少しでも軽くなれば嬉しいです。

コメント